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見上げた空におちていく

Last-modified: 2009-01-30 (金) 16:58:53 (5557d)
分類Windows版エロゲ / 成長と絆を描く純愛ADV
発売日2007年3月23日
メーカー・ブランドあっぷりけ
製品リンク見上げた空におちていく
Wikipedia
購入店Sofmap.com

概要&たぶんネタバレしてない感想

シナリオ★★★★★ミステリー風で終盤の盛り上がりからのめりこめる展開と、すっきりとした終わり方がよかった。
OP/ED歌 脳内ループ★★★☆☆かっこいいOPだけど、まとまりが良すぎてかえって印象に残りづらい感じ。ED歌については、演出もあって、完全にBGMだった。
BGM シーン印象★★★★☆さわやかなようでどこか不安を感じさせる「蒼穹」(タイトル画面)と、神秘的な響きの「The blue」(プロローグ)は秀逸。クライマックスでの逆転劇で流れる曲もかっこいい。-1なのは、この前にやったのが「いつ空」なので……。
CG シーン印象★★☆☆☆なんとなくバランスが悪い1枚絵が多い気がする。
エチシーン 完読率3 / 6 回あんまりえっちくないです。本編中のはストーリーと繋がりもあってよかった。Fragmentでの追加はほとんどスキップしてしまった。
総合★★★★☆かなりのめりこめる展開とすっきりと終わるストーリー、意外と深いテーマが良かった。良作。



あかべぇそふとつぅの姉妹ブランド、「あっぷりけ」のデビュー作*1。PCゲームならではの表現や手法で、ゲームの魅力を引き出すことを目指しているとか。


購入決断の理由。幼馴染がいて、そのキャラボイスがみる。――これまで、声優で作品を選ぶことはなかったんだけどなぁ……。
もともとは買うつもりはなくて、チェックはしていたけど見送る予定だった。主に金銭的な理由で。
あと1本を買うかどうか迷ったところで、“そこで悩むのは自分らしくない。迷ったなら買うべきだ”と開き直った結果、買ったもの。*2


ゲーム進行に合わせてサブストーリーが追加されていく「Fragmentシステム」が面白い。
本体の進行とは少し離れたところでの出来事や、特定のキャラにとって重要なことなどが、少しずつ増えていく。
ゲーム本編は主人公の悠斗視点中心にして、Another Viewを別枠にしたようなイメージ。
追加された時点では放置しておくこともできるけど、けっこう重要な伏線も含まれてることがあるので、なるべく追加時点で見たほうがいいかもしれない。


ヒロイン,サブキャラともに声が絶妙。ヒロインは愛らしく、主人公を助けるサブキャラはかっこよく、悪役は憎たらしく。演技が細かくて、テキストでは伝わらない声の表現がかなり多い。
ただ、最近の作品はキャラが無言の時もほぼすべてに“無言の演技”を入れているものが多いけど、「みあそら」では無言時に声が入らないところが多い。
立ち絵である程度わかるとはいえ、“無言の演技”があった方が微妙な雰囲気がつかみやすいので、ちょっと残念な気がする。


ジャンル名になっている「成長と絆を描く純愛ADV」は、看板に偽りなし。
過去から続く関係と現在の絆が絡まりあった展開はけっこう深い。
ミステリアスな雰囲気の作品にありがちな、伏線や展開の破綻はなく、謎が未消化で居心地の悪さが残ることもなかった。
すっきりとした終わり方のストーリーは、クリア後に爽快感と安心感がある。
プロットでは鬱シナリオもあったらしいので、綺麗なハッピーエンドに絞ったのは大正解だったと思う。*3


登場するキャラは誰もが印象深い。誰もが「自分の考えと立ち位置」がしっかりしていて、それに基づいて行動している。
最近の作品ではスポットが当たっていないキャラは“空気キャラ”になるものが多いけど、そういうこともなし。個別ルートにはいった後も、それぞれのキャラがしっかり活躍するのが良かった。
主人公も例外ではなく、場面に流されることなく、積極的に行動するところは好印象。際立ってかっこいいことをするわけじゃないけど、肝心のところではきっちりと活躍。困難があってもちゃんと解決して突破しようとする姿勢にすっかり引き込まれてしまう。
ヒロインも、露骨なウケ狙いパターンにはまったキャラじゃなく、しっかりと背景と性格付けがされていてそれが終始一貫している。そのため、深みのあるキャラになっていた。


もっとも、手放しで全面的に賞賛するわけでもなくて、いくつか難点も。


まず、物語が動くまでがけっこう長い。ゲーム期間は3月17日から始まる2週間+数日(ルートによって4月1日〜4月6日まで)。
個別ルートの分岐はけっこう早くて、ユキは3月17日中に、真央と心音も3月20日にはルートが確定する。
ところが、このうち3月中の2週間はほとんど日常シーン。主にメインヒロインであるユキの「成長」の部分が描かれる。
それはそれで楽しいもので飽きが来るようなものじゃないけど、ひたすらに平穏。
ルートが確定したキャラとの進展もほとんどない。
もちろん少しずつ変化はあるものの、本当の意味で物語が動くのは3月28日付近。心音に至っては4月に入ってから。
なんとなく間延びした印象を受けてしまう。


1枚絵になんとなくバランスが悪く感じるものがある。構図に違和感があったり、縮尺や遠近がおかしかったり。
キャラの利き手が違っていたり、体のパーツの位置が妙なものもあったりする。


テキストの主観が替わっても、はっきりと示されないので混乱してしまうところもあった。
通常は主人公の悠斗主観で地の文も書かれているけど、ところどころ真央などの他キャラ主観のテキストが混ざる。
その場に主人公がいないから、絵と合わせて考えればわからないこともないけど、いきなり切り替わるのでかなりわかりづらい。


テキストの誤字脱字も、多いわけじゃないけど、気になるところだった。


ネットの感想などでは、背景絵のびみょーさが指摘されてるようだけど、個人的にはどことなく見慣れた風景なこともあって、脳内補完が働いたのかあまり違和感なし。*4


気になる点もあるけれど、シナリオとキャラの良さで十分余りある。
変にひねらない展開は理解しやすくて、先の展開が気になってのめりこんでしまう。
特に感心したのは、無駄な伏線がないこと(気づいた範囲では)。作中で“注目したもの”には、必ず何か関係するエピソードがあって、ちゃんと作品内(Fragmentも含めて)で解決する。この辺りも、後味がすっきりしている要素。


なぜかあまり話題にならなくて注目度も低く、2chの作品別スレは過疎りまくってる*5けど、個人的には名作に入れてもいい作品だと思った。


初回限定版付属のブックレット「見上げた空におちていく -Wissenschaft-」は、設定資料なども収録。
たいていの謎は本編で明らかにされるけど、裏設定やキャラの背景などが載っていて必見。

ストーリー

「彼女はちょっと変わっていて、誰よりも真っ白い心を持っていた――」



科学が盛んな学園都市で、平凡な変わらない生活を送っていた主人公。

その主人公の元に、一人の少女が訪れる。

彼女は、5年前に死んだ主人公の父親に、困ったらここに来るように言われていたらしい。

ユキと名乗る無垢な少女との小さな出会いが、やがて大きな変化となり、そして主人公は過去の真実を知る。


ゲームシステム

Windows Vista:対象外。ただし、動作には問題なし。



ゲームを起動する時間によって、メニュー画面の背景が変わる。
6:00以降〜16:00まで:昼
16:00以降〜19:00まで:夕方
19:00以降〜翌6:00まで:夜


画面下部のウィンドウにテキストが表示される、アドベンチャータイプのシステム。テキストウィンドウの横に顔グラが出る作品は多いけど、これはテキストウィンドウの右下背景に描かれる。
バックログはシンプル。声の再生あり。セーブデータにはバックログは格納していないので、ロード直後は過去メッセージは見ることができない。ロードすると、セーブ時の最終テキストの1つ前から再開する。
画面上にはメッセージは出ないけど、選択肢が出るとオートセーブされる。オートセーブ枠は6。
セーブ枠は90と多い。自由にコメントを入力することも可能。保護チェックをつけて書込み禁止にすることもできる。気に入ったシーンのセーブデータを間違って消すことがなくなるので便利。


キャラ音声は、キャラごとにON/OFFの切替が可能。
スキップは、既読スキップと未読スキップの選択あり。次の選択肢までスキップする設定もできる。
画面エフェクトのON/OFFや、テキストウィンドウの透明度も設定可能。
日が切り替わるごとに挟まれるアイキャッチや、エンディングのスタッフスクロールは、初期設定では中断できない設定になっている。
環境設定で「クリックで演出をスキップ」を選択すると中断可能。アイキャッチは回数が多いので、スキップできる設定にしておくのをお勧め。*6


コンフィグ画面での設定のほかに、「エンジン設定.exe」というツールもインストールされる。スタートメニューには登録されないので、インストールフォルダから実行。
このツールでは、ゲームプログラム本体の動作設定をすることができる。
けっこう細かく設定することができるけど、基本的には何も変更しなくていいと思う。


マニュアルが、インストール方法くらいしか載っていない1枚紙で、キーボード操作の記述が無い。
ひとまず、わかる範囲ではこんなところ。

  • Enter:次の文章を表示。選択肢の選択。ログ表示中は、ログを閉じる。
  • F:スキップモードに入る。スキップの解除はEnterキー。
  • R:バックログを表示。
  • A:オートモードのON/OFF切り替え。
  • Esc:通常はコンフィグ画面を表示。ログ表示中は、ログを閉じる。FRAGMENT再生中に押すと、FRAGMENT選択画面に戻るための確認メッセージが表示される。
  • スペース:コンフィグ画面表示、またはメッセージウィンドウ非表示(コンフィグで設定)。
  • Ctrl:メッセージのスキップ。コンフィグでの設定に関係なく、未読テキストもスキップするので注意。
  • Alt+Enter:フルスクリーンとウィンドウ表示の切り替え。
  • カーソルキー:選択肢の選択。ログの移動。

ジョイパッドでの操作にも対応。

  • カーソル:キーボードのカーソルキーと同じ。
  • 1ボタン:Enterキーと同じ。
  • 2ボタン:Escキーと同じ。
  • 3ボタン:バックログを表示。ログ表示中に押すと、ログを閉じる。



おまけモードは、プロローグが終了するといきなり開放される。
プロローグが終わるまではメインメニューも表示されないので、そもそも制限されていないのかもしれない。
サウンドモードでは、まだ聞いていない曲もすべて聞ける。1曲のみのループ再生で、全曲通した再生はできない。


インストール後はDVDメディアは必要なく、ディスクレス起動が可能。レジストリも使用しない。
ディスク上のサイズは約1GB。

システム雑感

システム負荷はほとんどなくて、動作が軽い。セーブ/ロードや、メッセージスキップも早くて好印象。


あえて欠点を上げるとするなら、コンフィグ画面からキーボードでは戻れないこと。戻る時は、マウス操作で戻らないといけない。
これはジョイパッド操作でも同じで、ジョイパッドの2ボタンを押してコンフィグ画面を開いてしまうと、ジョイパッドでは戻れなくなってしまう。

ゲームの感想(ネタバレあり)

初回はユキルート固定。
2周目以降に、真央と心音ルートに分岐する選択肢が出てくる。
3人ともクリアしたあとに、メニューに追加ルートの「Wish」が出現。
ユキ→真央→心音→Wishの順でクリアした。


すべてのルートで最も重要な位置にいるのは、OHPのキャラ紹介には出ていないサブキャラのアル。Mercurius-TYPE000000α。ユキの姉ともいえる存在。
プライドが高くてひねくれていて冷酷に振舞い、ルートによってはまるで主人公たちと敵対するかのように行動する。
しかし非情にはなれずに、どことなく優しい気遣いを見せる。
主人公が行き詰ってしまったときにはふらりと現れて助け、そして「Wish」ルートでは大活躍。
かっこいいよアル。
かわいいよアル。
はじめはいなかったキャラで滑り込みでシナリオに登場したらしいけど、ぎりぎりで突っ込んだシナリオ担当は激しくGood Job!!
ぜひ、アルをメインヒロインにしたFDを作ってください!
そのときはこれで。

468 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/06/14(木) 18:13:20 ID:ze/geR1j0

ベッドに横になって、

「したかったらすればいいじゃない。人間でもない化け物を抱けるというのならね」

とか、不機嫌なフリして言い放っておきながら、

それでキスとかされるとむちゃくちゃ慌てまくるアルをきぼー

(作品別板 見上げた空におちていくスレに書き込んだネタ)


あくまでメインヒロインはユキ,真央,心音で、一番最初に固定のユキルートでは冷酷な悪役風の行動を取るのに、2週目以降はアルがどのタイミングでどういった登場をするのか、気になってしかたなくなるのが不思議。
というか2周目以降は、アルの登場をまだかまだかと楽しみに進めたような気がする。
OHPのキャラ人気投票第2回で、メインヒロイン陣を抑え、サブキャラでありながら1位を取ったのはさすが。




「みあそら」は、作中で主人公たちが空き巣に狙われたり直接の被害にあったりする。真央ルートでは詐欺の被害にもあう。それに前後して犯人の手口や対処の仕方について解説がはいる。
また、地震災害後の地域が舞台で、危険についての説明もある。
この説明がけっこう現実味があって、実際に役に立つものもあった。

キャラ個別ルートの感想

ユキ

ユキ / アルの設定や、過去に起きた桜丘医療技術研究所で起きた火災事故の話がメインのシナリオ。
設定の概要や背景説明が行われる。
初回固定ルートだけあって、ユキやアルのキャラクターにスポットが当たっていて、あまり設定面には詳しく触れられていないように感じた。


ルート中に、いくつかBad Endの分岐あり。
そのうち、「ありのまま、いつもと変わらない」「僕たちなんかとは違う」の分岐は、Bad End後にFragmentが追加されるので、回収しておいた方がいいかも。


純真無垢なユキだけあって、感情をストレートに表に出す。
おまけに、羞恥心に乏しいキャラなので、心を通わせてからの気持ちをそのまま態度に表すユキがめちゃくちゃカワイイ。
ユキの無意識な誘惑にわずかにでも抵抗できた悠斗に賞賛を。直後に陥落していたけど。




ユキルートのアルは、ユキに対する嫌悪感で行動する。そのため、主人公たちとは対立気味。
でも、ユキに対して冷酷な態度を取りながら、悠斗に対しては意外と甘いところを見せることもある。
ユキに振り払われて気を失ったあと、悠斗が気づかなかったら地下室ごと吹き飛ばそうとしていた様に言っていながら、実は悠斗の様子を見ていたり、
ユキの行方を探して回る悠斗に、文句を言いながらも結局行き先の心当たりを教えたり。


怒りの感情のままに言葉をぶつけて泣き出すシーンと、その後の悠斗に抱き寄せられたときにまるで抵抗しなかったアルを見て、アルが幸せになるストーリーが見たくなった。
もしかすると、アルがユキの振りをして悠斗と半日遊んだのは、“悠斗をからかう”と理由をつけて自分をごまかしながらも、本当はそうありたかったからかもしれない。

羽二生 真央(はにう まお)

桜丘医療技術研究所で行われていた研究の内容について語られるシナリオ。研究所内であった確執や、それに絡んだ利権抗争の一端が見える。
ユキルートの補完のようなところがある。


悪役の速見が登場。これほど完璧でリアリティのある、嫌われ役の悪役はなかなかない。キャラ人気投票では見事に0票。


可愛らしいユキルートに対して、真央ルートは微笑ましい感じ。エチシーン前後の展開は特に。
悠斗の前でだけ素顔を隠さない感じの真央は、ユキとは違った感じで支えたくなるキャラ。
おとなしめなキャラだけど、看病疲れで寝ている悠斗を自分の布団に入れたり、悠斗の部屋に行く前に誰もいないことを確認していたりと、妙な行動力が楽しい。




アルの登場は最後の最後。悠斗側の問題が片付いた後で少しだけ。
クライマックス直前に悠斗に助言していたことが明かされるのと、メルクリウス技術についての解説役として。
本編中では、表立ってはほとんど何もやっていない。
でもその助言を受けて悠斗が見せた大逆転劇は、「Wish」ルートと並んで屈指の爽快感あるシーンだと思う。
Fragment「その後」でアルがしっかり後始末をしているのはさすが。

清川 心音(きよかわ ここね)

桜丘技研と悠斗自身の補足があるシナリオ。「Wish」ルートの伏線も比較的多かった気がする。


明るくてハイテンションな突撃娘の心音は、楽しいシナリオ展開。実はお嬢様で恥ずかしがりやなのもポイント高い。
お笑い要員が少ない中で、笑いを提供する貴重なキャラ。
しかし、エチシーンでも笑いを取るとは……。
心音の「ヤレば出来ちゃう子ですので」は、みあそらの中で一番笑えたセリフ。
エチシーン中の何気ないやり取りの中にも伏線があったのは驚いた。
しかし、心音が髪を解いたシーンが少ないのが残念。ちゃんとした1枚絵では1つだけしかない。髪を解いたエチシーンが欲しかった。




心音ルートでも、アルの登場はラストに少しだけ。
でも、絶体絶命の場面で助けにはいるという、一番いいシーンを持っていったかも。

Wish

3ルートクリア後に解放される追加ルート。これまでのストーリーがすべて集約された感じの内容。
主人公側と悪役の速見側とが、互いに相手を出し抜こうと、多くの制約の中でさまざまな手を打っていく展開は緊張感があって、時間を忘れてのめりこんでしまった。クライマックスで速見と対峙した悠斗が、ユキを護るために一歩も引かず、絶体絶命の中で逆転の一撃を決めるシーンはすごくかっこいい。


ユキヒロインのシナリオのようだけど、メインはやっぱりアルだと思う。


アルは早い段階から姿を見せて大活躍。
はじめは、利害の一致から突き放した感じで助言。悠斗を助けた後は、やむなく共同生活。最後は悠斗とユキをフォローしようと動く。
それぞれの場面で悠斗を気にかけるそぶりを見せる。
というか、
これまでのルートでは、プライド高くて気が強くて結構やりたい放題だったアルが、悠斗が不機嫌になっただけで「だから聞かないほうがいいって言ったのに……」と拗ねたようにいうのは、はっきりいって反則


これまでずっと一人だったアルが、エピローグでは多くの人との繋がりを持って過ごすようになっているけど、やっぱりアルが幸せになって終わるハッピーエンドも欲しいなーと、なおのこと思ってしまう。

Fragment

本編補足のような位置にあるFragmentだけど、これ自体が伏線になっていたり、伏線の解決になっていたりと、ストーリーに複雑に絡むものも多い。


Fragmentの中で一番好きなのは、Wishルートクリア後に開く「見上げた空に落ちていく」。
本編のprologueと同じシーン。
Fragmentの中でも短い、わずか34行のエピソード。




悠斗とユキが初めて会う本編3月17日。「ユキはどうしたい?」「ユキが何を望むかを聞いて、そうなるように手伝ってあげたい」という悠斗に対して、ユキは


「わたしは、いきたいです」


と答えている。ただ「生きたい」という答え。


最初に聞いたときも2周目以降に聞いても、このセリフには違和感があった。
他に行くあてがなく生活の手段も持たないユキが「どうしたい?」と聞かれたら、その後に続く「どうすればいいのか、よくわかりません。かずひとは、それならここに来るようにと言ってました」と返すほうが自然に感じる。
ユキは、思っていることがあるならまずそれを、分からないなら“わからない”と言う。なおさら「よくわかりません」とすぐに答えるほうが自然。
なぜ、答えた内容が「生きたい」だったのか。


その答えが、Fragment「見上げた空に落ちていく」にありました。


これがprologueの中にあったら、これほど意識しなかったかもしれない。
ただの小ネタの1つとしか見なかったかもしれない。
このエピソードは、桜丘技研の過去を綴った「Old tales or a Fairy tale」の締めくくり、
そして、すべてが終わった最後に読むからこそ、
これほどまでに深く重い、短いながらもとても感動するエピソードになったのだと思う。
こういう感動を書けるライターは、すごく好きです。

考察と資料

全ルート共通

ナノマシン

作中に登場するナノマシンは3種類。(設定上は4種類)

TYPE A
心臓を中心に増殖や安定を図る機能。細胞の安定と修復に努める。「Wissenschaft」によると、遺伝子異常から来る症状には逆効果で、未完成の技術らしい。TYPE Aの処置を受けているのは、アル,ユキ,悠斗,心音の4人。
TYPE B
TYPE Aに統括されて、体内を循環しながら肉体修復と免疫機能の向上をさせる。「賢い血液(Intelligence Blood)」「IB」とも。処置されたのはユキだけ。TYPE Aの制御がなければ機能しない様子。TYPE Aがない場合に、TYPE Dと同じように昏睡状態になるのかは不明。TYPE Bは自己複製機能はないようで、出血すれば失われていくものらしい。
TYPE C
作中には出てこない。「Wissenschaft」によると、まだ理論段階の技術。
TYPE D
TYPE Bをまねて他の誰かが作った失敗作。TYPE Aの制御があれば無害だが、TYPE Aがない場合はホルモン異常を起こして昏睡状態に陥る。

悠斗がTYPE Aの処置を受けたのは?

心音ルートで、悠斗もナノマシン処置を受けていることがわかる。
処置を受けたのは、おそらく悠斗が物心付く前のころ。大怪我をして輸血をしたときに、神代修一によって処置された。(Wish 3月23日,Fragment「真っ白い日記:冒頭」)
Wishルートでは、このときの処置のおかげで、ユキから輸血を受けた悠斗の体内でIBが機能して命が助かる。

西地区の幽霊屋敷

金持ちの私有地にある、辺りを樹木に囲まれた中に、ぽつんと建っている建物。その窓辺には、白い美人の幽霊が建ってる――
といううわさの屋敷。


この屋敷は、病に侵された神代修一と、免疫が弱いまま桜丘技研から脱走して病気になったアルが療養していた場所。
窓辺に現れる幽霊はアル。外への興味から、いつも外を見ていたのかもしれない。


都市伝説に興味のある心音は、幽霊屋敷のことを知らないという。
これは、神代修一と交流のあった清川家の娘である心音にとっては、この屋敷は「神代の屋敷」でしかなく、噂の対象とは考えなかったからかもしれない。

悠斗とアルが初めて出会ったのは?

おそらく10年近く前。幽霊屋敷に行って入ろうとして木から落ちた悠斗が、リベンジと称して再び幽霊屋敷に忍び込んだときに。
ユキルート 3月31日の回想で、まだ病状から回復していないアルと悠斗が、分厚いカーテンみたいなものを挟んで会話している。
分厚いカーテンみたいなものは、おそらく室内を無菌状態にするための仕切り。免疫の弱いアルを守るために、無菌室が作られていたんだと思う。

アルが悠斗の名前を知っていたのは?

和人から話を聞いていたからと考えられる。(Fragment「真っ白い日記:半ば」)
悠斗と会ったのと、和人から話を聞いたのは、どっちが先かははっきりしない。

アルとユキの身体は成長しない?

10年近く前、悠斗とアルが会ったとき、悠斗から見てアルはずいぶんと年上に見えた。
5年前に起きた桜丘技研の火災のときのアルは、現在と外見がほとんど変わらない。
現在は、同年代か、アルの方が外見は年下のように見える。
アルとユキは、生まれたときから今の姿で、これからも身体的な成長や老化はないのかもしれない。
ただ、TYPE Aが処置されている悠斗や心音は身体が成長していて、IBを持たないアルとユキの外見が同じ事から、ナノマシンの影響ではない様子。

本編の西暦

悠斗がPCを使うときのテキストから、作中での一般的なPCは「新型では記憶装置にSSD(大容量フラッシュメモリを使ったHDD互換の記憶装置)が使われているが、HDDもまだ現役」ということがわかる。


現在(2007年6月時点)では、SSDはまだ物珍しさの方が強く、主流とはいいにくい。
とはいえ、SSDの急速な大容量化と低価格化で、あまり遠くないうちに、SSDを記憶装置に使うのが主流になることが予想されている。


このことから、「みあそら」の舞台は現在(2007年6月時点)よりほんの少し先の未来と考えることができそう。
(ただし、神代修一が直接手がけたナノマシン技術やメルクリウスプロジェクトに限っては、はるかに飛躍した技術になってる)


ユキルートを進めると、「3月23日」が「土曜日」だとはっきり書かれている部分がある。
2007年以降で3月23日が土曜日になるのは、一番近いのが「2013年 3月 23日」。その次が「2019年 3月 23日」。


悠斗のPCの画面をみると、使われているOSはWindows XP。XPの製品サポートが 2014年 4月 8日までということと合わせて考えると、
「みあそら」本編の西暦は、2013年になりそう。


とすると、アルとユキはすでに生まれていることに――?

prologue

よくわからない機械

「Wissenschaft」とあわせて考えると、たぶん“揺り篭”に接続されたサーバーマシン。
PCのモニターに表示されている人体アイコンに幾つか黄色の部分があり、“修復未完了”と判断されているため、地震が起きなければユキが目覚めるのはもっとずっと後になるはずだった。

だいあり

革張り分厚い本→真っ白い日記。
病床の神代修一がつけていた日記。
もともと、幽霊屋敷にあったものがユキの部屋にあったのは、神代修一の没後に遺品として“娘”の元に運ばれたと考えられる。

ユキルート

オモチャの拳銃

ユキルート 3月27日の強い風が吹いた夜の翌日に、電柱の根元に落ちていた、駄菓子屋や縁日で100円で買えるようなオモチャの拳銃。


「みあそら」では、注目されたものには必ず何か意味がある。


オモチャの拳銃を落としていったのは、おそらくアル。
幽霊屋敷でアルと会った悠斗が、「タイクツだろうし」といって、アルに“バネ仕掛けで遊ぶオモチャ”をあげている。(3月31日回想)
たぶんこれが、オモチャの拳銃。
とすると、アルはこのときもらったオモチャを、10年近くずっと持ち続けていたことになる。アルかわいいよアル。
Fragment「真っ白い日記:半ば」の4月30日の日記で、アルがよく笑うようになったり、「どうして外に出てはいけないのか」とよく聞くようになったのは、和人よりも悠斗の影響が大きかったのかもしれない。


ずっと持っていたオモチャの拳銃を放っていった理由ははっきりしないけど――
悠斗の家の様子を見ていたときに、悠斗がいきなり窓を開けたから慌てて逃げようとして落とした……とも考えられるけど、アルはほんとに落し物をするようなドジっ娘には思えない。
もしかすると、アルは“悠斗にだけわかる方法”で存在を伝えたかったのかもしれない。
あるいは、自分ではなくユキと仲良くする悠斗を見て、昔の思い出を忘れようとしたのかもしれない。


31日に桜丘技研で、アルが妙に“外見や特徴が同一なら、同じ人物といってもいいんじゃないか”といってくるのは、“昔会った自分と同じ姿だからユキに優しいのか”と期待の混じった確認なのか、“ユキと同じように扱われたい”と思ったからなのか。

なぜ殺した

ユキルートでは、アルが悠斗を殺すBad Endがある。
悠斗とは直接の対立はほとんどなく、むしろこっそりと助けたり、Wishルートでは「悠斗に死なれるのは困る」とまでいってるアルが、悠斗を殺すのには違和感がある。


アルは、昔の悠斗に“メルクリウスとして”ではなく“普通の人間と同じように”話しかけられたのが嬉しかったのかもしれない。
ところが、悠斗はメルクリウスの能力を見せたユキを“人間とは違う”と見てしまった。
そのショックと裏切られたという気持ちから、悠斗殺害に走ってしまったのかもしれない。

メルクリウスの検索結果

3月18日に「部屋のPCが目に映った」を選ぶと、「メルクリウス」でネットを検索する。
ここで出てくる「同じ名前を冠した無垢な妖精を育てるゲーム」とは、PC-98, Win95, ドリームキャスト用に発売された「メルクリウスプリティ」。
「プリンセスメーカー」の大ヒットから始まった、育成シミュレーションブームに乗って発売されたタイトル。
中村博文デザインのホムンクルス(妖精)はインパクトが強く、同時期に発売された育成シミュレーションの中でも飛びぬけた特色を放っていた。


「メルクリウスプリティ」を題材にしたコミック版は、繊細で柔らかいタッチが特徴の西野司氏の数少ない単行本で根強い人気がある。1巻が出た後に一度中断があり、改めて1, 2巻が発売。忘れた頃に発売された2巻は、誰も予想しなかった展開に驚かされた。

真央ルート

速見に渡したディスク

少しテキストがわかりにくい気はする。


速水に渡したディスクは、真央が羽二生誠二から受け継いだディスク。このディスク自体は本物。
パスワードを知っている者しか開けないようなものの偽物を短時間で用意できるとは考えにくいし、ディスクをすりかえることは前日に悠斗自身が却下している。
それに、ディスク自体がダミーなら、わざわざ危険を冒してアルが単身でディスクの回収に行く必要はないはず。


ところがその後、悠斗はアルとの会話で「ダミーとはいえ、あのディスクも渡したままだし」といってる。


この“ダミー”というのは、ディスクが作られるときに記録された中身のこと。羽二生誠二が速見に渡すはずだったデータそのもの。
羽二生誠二はディスクを作るときに、神代修一の形態形成場理論の全てを記録せず、不完全な一部のみを記録した。
それはおそらく、自分自身の保身のため。全てをディスクで渡すことで用無しとされることを恐れて、不完全なまま渡そうとした。


不完全なものから完成を導くのは容易ではない。つまり、そのディスクだけでは何の役にも立たない「ダミー」。
とはいえ、理論の痕跡を残したくないアルにとっては、回収して破棄したいものだった。

心音ルート

公園の幽霊

心音ルート3月22日。「白い影が歩いていて、話しかけると返事もなく、気が付いたら消えている」という都市伝説。


どう見てもアルです。
アルは神代修一の死後、幽霊屋敷には留まらずに一人で生きていたようなので、公園にあるねぐらにいるところを見られたのかもしれない。
「幽霊とかってなんか気が楽そう」といって、幽霊のように噂されてても、アルの気苦労は絶えないようで。

Wishルート

朝のいたずら

3月25日の朝、悠斗を起こそうとしたユキが、不機嫌に「ごせんち……」といって部屋から出て行く。
たぶん、“キスをして起こそう”として、頬に手を沿え、くちびるを近づけ、あと5センチで触れ合う――というところで、悠斗が起きたんじゃないかと思う。
もちろん、吹き込んだのは心音。

先生にはお世話になったから

アルは、免疫が低いために病気になったとき、幽霊屋敷で椋木和人から治療を受けている。
また、神代修一の没後も、おそらく怪我や病気をしたときは桜丘技研で和人に診てもらっていたと思われる。(ユキルートで、桜丘技研が火災で失われたことを「迷惑している」といってる)


でも、このセリフ自体は、悠斗を心配していることを指摘されての照れ隠しだと思う。

誰が輸血の処置をしたのか

Wishルートのラストに、ケガと多量の失血で瀕死だった悠斗にユキから輸血をして助けるシーンがある。
物語をしめくくる感動的なシーンだけど、よく考えてみると誰が輸血の処置をしたのかがわからない。
説明漏れが少ない「みあそら」作中では珍しく、何の説明もなく放置されている部分。


輸血は医療行為の中では難易度は高くないとはいえ、素人が簡単にできるようなものでもない。ましてや、このシーンでは、ユキから血を採って、直接そのまま悠斗に輸血したと考えられるので、難易度も上がっているはず(現在では、直接輸血する方法は危険度が高いため、まず行われない)。


「みあそら」作中で、ちゃんとした医療知識を持っていると思えるのは――
実際に作中で医療行為をしていた笹原真奈美。
保険医として働いている椋木優子。
神代修一の知識をインストールして生まれたアルも、一通りの知識を持っているかもしれない。


ところが、輸血を受けて意識を取り戻した悠斗が見たのは、ユキ,真央,心音の3人だけ。
真央と心音に、輸血のための医療知識があったかどうかは怪しい。ユキも医療知識があるような描写は一度もなかったと思う。
姿が見えないだけで、笹原さんもいたという可能性もないわけじゃないけど……。


ちなみに、アルはこのとき悠斗たちとは離れる方向に逃亡中。優子は、悠斗たちのはじめの作戦通りなら清川家にいるはず。

ユキが回復能力を失った理由

ユキは、悠斗に輸血をした結果、強力な回復能力を失った。
この回復能力は、IBと呼ばれるナノマシンによるもの。
つまり、回復能力を失ったということは、体内のIBを失ったということになる。


ユキが回復能力を失い、かわりに悠斗が回復能力を持つようになったことから、ユキのIBが全て悠斗に移ったように思えるけど、それだとちょっと不自然。
血液に混ざって体内をくまなく巡っているナノマシンを全て移すには、血液をまるごと交換するくらいしないといけないはず。
さすがにそんなことをすれば、ユキも悠斗もただではすまない。


輸血した血液量が、通常一人から採る量と比べるとかなり多かった可能性はある。失血死の恐れがあった悠斗の血を補うためと考えると、通常の献血の時の3〜4倍になったかもしれない。
それでも、この時はまだユキの体内にはIBが残っていたはず。
それなのにユキが回復能力を失ったのは、たぶん、輸血のために失った血を補うために、残ったIBが消費されたから。


「Wissenschaft」によると、IBは消耗品らしい。
身体の細胞が破損したりして失われると、IBは仮の細胞として破損した細胞の代わりに機能し始める。
やがて正常な細胞が治癒と新陳代謝によって再生されると、必要なくなったIBは破棄されて体外に排出。
IBの回復機能を使うたびにナノマシンの数は減っていき、補充しない限りはやがて失われる。


悠斗に輸血するために失った血液を補うために、ユキの体内に残ったIBは血液の代わりとして機能をし始めた。
そのため、一度に大量の輸血をしても、ユキは平気だった。
しかし、銃で撃たれた傷を回復するためにも使われていた上に、大量の血液の代わりとして使われたことで、残っていたIBは一気に消費されてしまった。
その結果、IBの数が足りなくなって、強力な回復能力を発揮することができなくなったと考えられる。


IBの数は限られている上に、ユキから大量に輸血されたとしても悠斗が受け取ったIBは本来の量に比べて少ないはずなので、たぶん悠斗の回復能力はあまり長くは続かない。
ただ、Wishルート後は、アルが桜丘技研の地下施設を再開させているようなので、その気になればIBを作ることもできるかもしれない。

輸血

瀕死の悠斗を助けようとして、ユキが閃いた方法が「輸血」だったのはなぜか。
記憶を失い、ナノマシンについてあまり詳しくない様子のユキが、IBの効果を期待していたとも考えにくい。
“出血がひどいから足して補おう”と考えたのかもしれないけど……




――ところで、ユキが悠斗に借りて読んでたマンガって、ジョジョのPart3だったような……*7


いや、まさかホントにそれで閃いたなんてことは……。

Fragment

真っ白い日記

代名詞ばかりだけど、たぶんこれで合ってると思う。


私 = 神代修一


2月3日
彼女 = アル
あの少女 = 心音
あの時の少年 = 悠斗
この日記から、アルが桜丘技研を脱走したのは、心音や悠斗がTYPE Aの処置を受けた後と考えられる。


2月4日
少女 = 彼女 = アル
あの子 = β(ユキ)
“あの子”がβという確証はなし。この後の日記では“あの子”はアルを指すことが多い。ただ、この時点でアルが知っているであろう人物のうち、恨みが向かいそうな対象は他に思いつかない。


2月7日,2月10日,2月11日
少女 = 彼女 = アル


2月12日
彼 = 椋木和人


3月24日
彼 = 椋木和人
あの子 = アル
彼の子供 = 少年 = 悠斗
この頃から、アルを“あの子”と書くようになっている。これより前は、“彼女”“少女”と距離を置いた感じがあったのに対して、この頃から“娘”と思うようになったと推測。


4月18日
あの子 = アル
彼女 = β(ユキ)


4月30日
あの子 = アル
彼 = 椋木和人


5月20日
彼女 = あの子 = アル


6月11日
あの子 = アル
彼 = 椋木和人


10月5日
彼女 = アル


10月26日
あの子(1つ目) = 君 = まだひと目見ぬ娘 = β(ユキ)
彼女 = あの子(2つ目) = アル
彼 = 椋木和人


1月13日
連中 = ミハス重工
あの子達 = アルとβ(ユキ)

Old tales or a Fairy tale

傍らにあった分厚い本→「真っ白い日記」のこと。
破り取ったページは、10月26日。神代修一が、まだ一目見ぬ娘=β=ユキと共に歩く隣人に宛てたもの。

関連の自分Blogリンク

2次元限定: 見上げた空におちていく http://2jigen.sblo.jp/article/4381677.html
2次元限定: 見上げた空におちていく http://2jigen.sblo.jp/article/4382029.html


  • 元々「メルクリウスに使われた技術は全て医療関連」ってものもあったような。ユキ、アルの血液型が0型なのもそれが理由だと記憶してるし -- 2007-06-27 (水) 06:57:30
  • 輸血自体は難易度高くないので、IB導入して傷口をとりあえずふさげれば、一命は取り留めるというだけなのかも? -- 2007-06-27 (水) 06:58:42
  • 上記補足で揺り篭の学習システムで、初期インストール済み(ユキ自身の器用さと知能なら、道具があれば出来る可能性。アルの用意周到さから輸血用カテーテルくらい用意していたかも?)というのもどこかにあったような -- 2007-06-27 (水) 07:00:34
  • 【アルとユキは成長しない】について。アルは「ナノマシンで体調維持しなくても、元々の作りでそうなっている」というのがあったので、設計の段階でテロメアとか改良されてるかも? その場合Wish後のユキはIB足りなくなってテロメアの劣化(老化成長)の可能性が。 -- 2007-06-27 (水) 07:05:30
  • あ、ユキルートでユキが自主勉強に保健体育とか選んでるのって、もしかしてその伏線の一部とか・・・ -- 2007-06-27 (水) 07:10:25
  • ユキ自身が輸血をできたのかがちょっと自信がなくて・・・。アルの設定も含めて、もう一度本編見直してみるかなー。輸血用の機材は、もしかするとアルが改造していた屋上の大型エレベーターの中にあったのかもしれない。 -- すずなり? 2007-06-27 (水) 08:11:56
  • コメントお手間掛けました。   エレベーター > アルならそれくらいしてありそうですね。途中、心音の方に連絡取ってる場面もあったように思いますし(それで指示してたとか)。・・・つか、ほんと一つ考えると伏線っぽいのごろごろ出てきますね。このゲーム。 -- 2007-06-27 (水) 08:19:24
  • 土台がしっかりしているから、いろいろ考えても破綻しないのがいいです [star] -- すずなり? 2007-06-27 (水) 22:09:15
  • ところで、式澤がピタゴラスイッチで遊んでた理由ってなんなんでしょうね。本気で笹原おちょくっていじっていたのか、それともモニターに座ったときの死角探し、万が一の時の監視カメラつける場所探していたのか…。 単に意味のないギャグシーンって可能性もありますが、CGまで用意されてるし…裏がありそうで、よくわからん場面です -- 2007-07-05 (木) 10:41:20
  • TYPE Cは成長を促進する「ゆりかご」みたいな描写なかったですっけ -- fff? 2009-01-30 (金) 10:59:11
  • 「ゆりかご」とTYPE Cは別物みたいです -- すずなり? 2009-01-30 (金) 16:58:53

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*1 原画師でブランドを分けたらしい
*2 「みあそら」とどっちにしようかと悩んだ「ましろぼたん」は見送った。この判断は正解だったのか失敗だったのか――。
*3 個人的には鬱展開は嫌いじゃないですが。
*4 「駅前」は博多駅博多口側,「商店街」は川端通商店街,「公園」は天神中央公園――だと思う。たぶん。
*5 同時期発売の「うな天」「Chu×Chu」「ましろ」「銀ソレ」あたりに話題を奪われた感じはする。
*6 他のレビューサイトとかを見ると、たまに「エフェクトがカットできない」と書かれていることがあるけど、カット自体は可能。
*7 ジョジョPart3で、ジョセフ・ジョースターはDIOとの決戦で一度は死んだが、承太郎によるDIOの死体からの輸血と心臓マッサージを受けて蘇生している。