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EX-FC100

Last-modified: 2009-04-18 (土) 09:38:09 (3470d)

概要

分類
デジカメ
メーカー・ブランド
カシオ
製品リンク
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購入店
Bicカメラ

HIGH SPEED EXILIM EX-FC100

ポケットサイズの沈胴式コンパクトデジカメ。2009年春モデル。
秒間30枚の高速連写と、光学5倍ズームが特徴。広角端は37mmまでなので、いわゆる広角撮影には向かない。


画素数は910万画素。1000万画素を超えるモデルが多い2009年春の新作の中では、比較的おとなしい。
もっとも、画素数は多ければいいというものではないので、デメリットとは言えない。


撮影用の細かな設定はなく、フルオートで撮るデジカメ。シャッター速度や絞りの設定はない。


ムービーは1280x720(30fps)が撮影可能。音声はモノラル。
210fpsから最高で1000fpsのハイスピード撮影もできる。ハイスピード撮影時は音声の録音は不可。


高速連写が何より最大の特徴で、連写性能を活かした機能がおもしろい。他のコンパクトデジカメでは難しい写真も簡単に撮ることができる。なかなか遊べるデジカメだと思う。


カジュアルに“シャッターを押すだけ”な撮り方をしているので、技術的なレビューは他のサイトを参照ください。

購入の理由

メインに使っているデジカメは、パナソニックのLUMIX DMC-LX3。フルマニュアル,フルオートのどちらでも使えて、明るいレンズが特徴のデジカメ。
LX3はコンパクト機に分類されるけど、比較的サイズが大きくて、ポケットに入れて持ち歩くのは難しい。


そこで、ポケットカメラとして、ソニーのCybershot DSC-T9を使っていた。屈曲式で高速起動が特徴の、お手軽デジカメとして便利な機種。
T9は買ってから3年。そろそろ置き換えてもいい頃。
そこで、2009年春モデルの中から、新しいコンパクト機を選ぶことにした。

購入前のチェックポイント

目的は「Cybershot T9の代わりになる、ポケットサイズのデジカメ」。


主な用途はメモ取り。思いつきでふっと撮るなど。日常的に持ち歩くことが前提。
メディアはSDかメモリースティック*1
価格は不問。カメラの選択肢を価格で制限するのは間違ってると思う。


より細かい要求としてはこんなところ。

  • LUMIX DMC-LX3を補完,フォローする事ができる機能や性能があること。
  • 携帯性を重視。
  • 高速起動。
  • メモ用なので、フルオートでそこそこ撮れること。
  • 素早く手軽に撮るために、操作性が良いこと。
  • 三脚穴は金属製がいい。一脚好きで、よく一脚つけたまま動き回るので。
  • 接写や小物撮影のために、マクロでなるべく近付けるものがいい。ただ、LX3で1cm接写ができるので、あまり重視はしない。
 

はじめに検討していたのは、T9の後継機になるCybershot DSC-T900。
LX3に対するメリットは大きくないけど、携帯性が良くて超高速起動が便利。不満点も少ない。


ところが、実機を触ってから決めるつもりで店に行ったら、カシオのスペースで応援販売員、つまりメーカーの営業員に捕まった。
応援販売員、強いね。
不満な点はいくつかあったけど、上手い説明に乗せられて、EX-FC100を購入。

使ってみて

まず真っ先に感じたのは、AFにクセがあること。被写体によっては、うまく合焦しないことがある。
しかし、高速連写は面白くて、いろいろと便利に使えそう。

AFの特徴

AFの動作は高速。シャッターを半押ししてからフォーカスが決まるまでが、けっこう速い。
そのかわり、ピント合わせをあきらめるのも早い。一度試して合焦しなかったら、すぐにフォーカスフレームが赤色になる。デジカメによっては、合焦しなかったらフォーカス合わせを再試行するものもあるけど、EX-FC100は1回であきらめる。


常時ピントを合わせ続ける「コンティニアスAF」機能もあるけど、初期状態では無効。もともとAFの動作が速いので、使う機会はなさそう*2
むしろ、有効にするとずっと鳴り続けるレンズの駆動音が気になる。バッテリーも消耗する。これといって、メリットを感じなかった。




被写体によっては、フォーカスがうまく合わないこともある。これが意外と多い。


スポットAFのみで、マルチポイントAFを持っていないのが一番の原因かもしれない*3
フォーカスフレームは小さめ(中央の白い四角)。フォーカスフレームを外れたものは、AFの測定対象にならない。
fc100_aff001.jpg


フォーカスフレーム内の色が同系色だと、AFではフォーカスがほとんど合わない。
撮影範囲全体では変化のある被写体でも、フォーカスフレーム内の変化が少ないとダメ。人の目でははっきりと変化があるものでも、同系の色だと合焦しない。そのため、フォーカス合わせに手間取ることがたびたびあった。


特に暗い色は苦手の様子。黒を苦手とするコンパクト機は多いけど、EX-FC100は茶色や灰色でもフォーカスが合わないことがある。
赤色も苦手のようで、フォーカスフレーム内に赤色の面積が多くなると、白や黒など他の色ではっきりとした変化があるものでもフォーカスが合いにくい。


たとえば、次のような被写体はフォーカスがほとんど合わない。


被写体は、ソニーのVAIO type P(黒)。フレームの中心は、VAIOロゴの右の天板スペース。光源は蛍光灯2灯。


CIMG0104.JPG
(HIGH SPEED EXILIM EX-FC100 / ISO感度 800, SS 1/13s, F3.6)
フォーカスフレーム内がほとんど黒だったので、ピントが合わずにボケてしまっている。


同じ条件で、別のデジカメで同じ構図になるように撮ってみた。設定はフルオート。


DSC00500.JPG
(Cybershot DSC-T9 / ISO感度 320, SS 1/5s, F3.5)
AFが少し迷うけど、合焦した。DSC-T9は、フルオートで撮るとマルチポイントAFになる。フォーカスフレームは大きめ。


P1010443.JPG
(LUMIX DMC-LX3 / ISO感度:400, SS:1/20s, F2.2)
ほとんど迷わずに合焦。LX3は、フルオートのiAモードのときは、被写体に応じて自動でフォーカスフレームのサイズが変わる。




下のものは、赤色のサイコロを撮ったもの。マクロ撮影。


CIMG0663.JPG
(HIGH SPEED EXILIM EX-FC100 / ISO感度 250, SS 1/80s, F3.6)
フォーカスフレーム内に白の文字や角の反射光が含まれているのに、赤色が多いと合焦しない。




望遠端では、ややぼやけたシャープ感のない画になることが多い。おそらくAFの問題ではなく、絞りが絞り込まれすぎて小絞りボケになってるんだと思う。

追尾AF

AF設定に「追尾AF」があるけど、これはフォーカスロック(シャッターボタンを半押しして、AFの動作をロックすること)を補助する程度の機能。
フォーカスロックをしたときの被写体に合わせて、フォーカスフレームが動くだけ。LUMIXシリーズに搭載されている「追っかけフォーカス」*4のような機能とはまったく違うもの。


フォーカスロックが自然にできる人には不要で、カメラ初心者にとっては大したサポートにならないという、なんとも微妙な機能になっている。

オートマクロ機能?

マクロ撮影に切り替えなくても、被写体が近ければ自動でマクロモードになる。
仕様上はそういうことになってる。
でも、あまりアテにならない。


被写体が近いと、マクロ撮影できる距離でもフォーカスが合わないことが多い。
でも手動でマクロモードに切り替えると、フォーカスポイントや構図を変えなくても、ちゃんと合焦する。


オートマクロは“たまたまちょっと距離が近くなったときに便利”くらいの機能に思えた。
接写するときは手動でマクロモードに切り替えた方がよさそう。
ただ、手動でマクロモードに切り替えるためには、設定メニューを開かないといけないのが面倒なところ。

ISO感度は上がりやすい

オートに設定していると、すぐにISO感度があがる。
室内で撮ったときは、ほとんどISO800固定。電源が入っている液晶モニタ*5にレンズを向けてもISO400くらい。
さすがにISO800になると、等倍表示ではノイズが気になり、ざらついた感じがする。
ブログなどに使う素材としてなら、大きく撮って縮小するなどの加工をすれば問題ないと思う。


屋外では、たいていはISO100〜200くらい。このくらいの感度なら、ノイズはあまり気にならない。


ISO感度の上限は1600。オートの場合は、通常の1枚撮影なら800まで。撮影モードによっては、オートでも1600になることがある。
通常の撮影では、ISO1600はノイズが多くて使いにくい。
HS手ブレ補正を併用すると、デジタル処理でノイズが減るようで、そこそこ実用になる。

色作り,ホワイトバランス

実物と比べて、色が鮮やかに出やすいように感じた。
明るめでやや派手。
現実の色とは違ってくるけど、あとから見たときの印象はいいかもしれない。


オートホワイトバランスは、太陽光では大きくずれることはなかった。
日陰や暗いところでは、青や緑に色が偏ることがあった。


ホワイトバランス設定に「昼白色蛍光灯」と「昼光色蛍光灯」の2種類の蛍光灯に対する設定があるのがいい。
コンパクト機は光源が蛍光灯だと、オートホワイトバランスでは綺麗な色が出にくい。
EX-FC100では、蛍光灯に対応するホワイトバランスを選んでおけば、変な色になることがなく綺麗に写せる。

起動と終了の速度

遅い。


電源ボタンを押してから撮影できるようになるまで、およそ3〜4秒。気になるレベルの待ち時間。
屈曲式で高速起動がウリのDSC-T9より遅いのは仕方がない。しかし、3秒というのは沈胴式の中でも遅い部類。


ホールドしてから撮影までに間が空く。それに加えて、AFに癖がある。
止まっている被写体なら問題にはならないと思うけど、動いているものを撮るときには弊害があるかもしれない。


終了のときも、起動と同じくらい3秒ほどかかる。連写したあとは、保存が終了していても、終了に5秒以上かかることがあった。レンズが収納されるまで待つ事になる。


起動,終了ともに時間がかかるので、いまひとつテンポが悪く感じる。

手ブレ補正

EX-FC100の手ブレ補正は、イメージセンサーシフト式。レンズシフト式の補正と比べると、ゆがみが少なく画質が劣化しない。また、シフトレンズが不要なので暗くなりにくいというメリットがある。


手ブレ補正の利きは、かなり強力。シャッター速度があまり上がらない暗いシーンでもあまりブレない。
室内でも蛍光灯くらいの明るさがあれば、手ブレした写真はほとんどできなかった*6


イメージセンサーシフトは、手ブレ補正方式としては後発なので初期の頃は性能が低いものもあったけど、EX-FC100は効きがよくてまったく文句がない。


何度か試し撮りしてみると、シャッター速度 1/20秒を確保できれば、ブレた写真になることはなさそうだった*7

1/40s以上
片手で撮るなど変な撮り方をしない限りは、まずブレない。
室内で蛍光灯をつけて撮ると、だいたい ISO400 1/40s〜ISO800 1/80sくらいになる。
1/20s
両手でホールドして脇を締めるなど、気をつけて撮ればブレない。
1/15s以下
気をつけて撮っても、手ブレが気になる失敗写真が出てくる。
ブログ素材など縮小して使うなら、手持ちで撮ったものでもレタッチソフトでなんとか補正できるレベル。
1/10s以下
手持ちだと、レタッチソフトを使っても補正は難しいレベル。何枚かに1枚は、うまく加工すれば使えるものがあるかもしれない。



さすがに1/15sを下回るシャッター速度では三脚が必要。
または、HS手ブレ補正の出番。

HS手ブレ補正

高速連写を使った手ブレ補正機能。シャッターを切ると高速連写をして、撮影した画像を元にブレのない写真を合成する。
通常の手ブレ補正機能と併用することも可能。
連射したあと合成するというステップを踏むので、1枚撮るのに数秒かかる*8


もともと手ブレ補正が強いEX-FC100だけど、それでもブレる時に威力を発揮する機能。夜などの暗いところでもきっちりと写る。
HS手ブレ補正を使うと、シャッター速度が1/10sくらいでも三脚なしでブレずに撮ることができた。


被写体が動く“被写体ブレ”には効果がない。むしろ、HS手ブレ補正の撮影中に被写体が動くと、多重露光したように複数の像が写りこんでしまう。そのため、かえってブレた写真になる。


CIMG0955.JPG
(HS手ブレ補正 / ISO感度 1600, SS 1/20s, F3.6, 37mm)
室内で蛍光灯をつけずに時計を撮影。普通に撮るとシャッター速度は1/6sになる環境。
時計の文字盤や長針,短針は、暗い環境で撮ったのにブレがない。
しかし、HS手ブレ補正の連写中に秒針が動いたので、秒針は二重に写りこんでしまった。


被写体ブレ対策には、光量を十分に確保して、高速連写を使った方がよさそう。

HS夜景

「HS手ブレ補正」と似たような機能で「HS夜景」がある。
基本的な動きは同じ。高速連写で撮った画像を合成して、ブレの少ない写真にする。
でも、こっちはあまり効果があるようには思えなかった。「HS手ブレ補正」で十分カバーできる内容だと思う。


何度か使ってみた感じでは、「HS手ブレ補正」はISO1600まで自動で感度が上がるのに対して、「HS夜景」はISO800までで止まる。その分、「HS夜景」の方がノイズは少ない。
しかし、感度が低いのでシャッター速度が遅くなり、手ブレや被写体ブレが起きやすいように感じた。

高速連写

EX-FC100最大の特徴ともいえる、1秒間に最高30枚まで撮影できる高速連写機能。

  • 連写速度は次の中から選択。
    オート,3枚/秒,5枚/秒,10枚/秒,15枚/秒,30枚/秒。オートの場合は、露出不足にならない範囲で速度が変動する。
  • 連写モードにすると、1枚撮影モードと比べて撮影範囲が少し狭くなる。
  • 保存できるサイズは6M(2816x2112)まで。
    1枚撮影モードで6Mより大きな設定にしている場合は、連写モードにすると自動で6Mになる。
  • シャッター全押し前記録枚数を、0〜25枚で設定できる(パスト連写機能)。
    たとえば、パスト連写枚数を10にしておくと、シャッターを全押しするより前の10枚から保存される。
    シャッター半押し状態でも画像を保持するので、バッテリーの消費は早そう。
  • 最大連写枚数を5〜30枚から選択可能。
    30枚より少ない設定にする理由は思いつかない。
    連写できる時間は、連写速度×最大連写枚数。連写速度が10枚/秒で最大30枚撮影なら、最長3秒間連射することができる。
 

連写は動きのあるものを撮るときに便利。
動いていてフレームの中の位置が定まらない被写体を撮るとき、連写で撮れば“下手な鉄砲数撃ちゃ当たる”的な感じで、撮ったうちの何枚かはうまい構図になっているものがある。はず。


最大30枚を一気に撮るので、メディアの容量は気をつけておいた方がよさそう。

1/1000秒を超える高速シャッター

連写モードの一番のメリットは、シャッター速度が大幅に上がることだと思う。
光量が十分にあるなら、発光していない普通の被写体でも、簡単にシャッター速度が1/1000秒を超える。
仕様として1/1000s以上に対応しているフルオートコンパクト機は多いけど、実際にその速度で撮るものはなかなか見ない。


速いシャッターは、単純だけど最も基本的なブレ対策になる。EX-FC100には強力な手ブレ補正機能があるとはいえ、「ブレる間もない」方がはるかに強力。
高速連写で撮ると、動いているものでも被写体ブレの少ない、きっちりと止まった写真になる。
フルオート機のEX-FC100ではシャッター速度を変える方法が他にないので、連写する必要がないときでも、シャッター速度を変える目的で連写を使っている。

晴天下での絞り調整

コンパクトデジカメは、あまり絞り込みすぎると、画像にボケが出てしまう(小絞りボケ)。
ところが、EX-FC100で晴れた日に撮影をするとF値がかなり大きくなる。日なたではF10.8まで絞り込まれることも多い。
EX-FC100は、F8.0を超えるとぼけが強くなるので、できればそれより下に抑えたい。


高速連写にすると、シャッターが速くなるのに合わせて絞りが開く。
これを利用して、小絞りボケを回避することができる。

被写界深度の変更

フルオートのデジカメで背景がぼけた写真を撮るには、ズーム倍率を上げるのが定番。


EX-FC100では高速連射を使って被写界深度を浅くすることもできる。
絞りが開放でないときは、連写モードにするとシャッター速度が上がって絞りが開く。そのため、被写界深度が浅くなって、背景が強くぼける。


CIMG0220.JPG
(ISO感度 100, SS 1/250s, F8.5, 37mm)
1枚撮影した桜。広角端で撮影。花までの距離は5cmくらい。


CIMG0223.JPG
(ISO感度 100, SS 1/1250s, F3.6, 37mm)
上の写真と同じ位置から高速連写で撮影。撮影範囲が狭くなるのは高速連写の仕様。
シャッター速度が大幅に上がってF値が下がったので、被写界深度が浅くなって背後のぼけ具合が強くなった。


ただし、直接絞りを変えているわけではないので、光量が少なくてすでに絞りが開ききっているときは、連射にしても被写界深度は変わらない。

光学5倍ズーム

実は買うときにはズーム倍率は気にしてなかった。
買ったあとで、光学ズームは5倍までできることを知った。コンパクト機としては倍率高め。


その光学5倍ズームを試してみた。


CIMG0157.JPG
(広角端 / ISO感度 100, SS 1/320s, F8.5, 37mm)
橋の上から撮った福岡ヤフードーム。広角端。一脚使用。少しナナメなのは、風が強かったから。
天気が良くて絞りがF8.5まで上がってしまったためか、少しシャープさが足りないような気もする(シャープネス設定は初期値のまま)。


CIMG0159.JPG
(望遠端 / ISO感度 100, SS 1/160s, F10.8, 185mm)
同じ場所から、望遠端でドームを撮影。光学ズーム最大。
やっぱり少しソフトな印象を受けるけど、細かいところまで撮れていると思う。


5倍という倍率はけっこう大きい。DMC-LX3のズーム倍率が低いからなおさら。肉眼ではまったくわからない細部も撮れている。
ややシャープさが足りない画になっているが、十分に実用範囲。

HDズーム

光学ズームとデジタルズームを併用したズーム機能。最大27倍。
「ズーム」と言っているが、設定したサイズでトリミングして、画像を切り出しているだけの機能。
PCで画像を加工するなら、大きなサイズで撮って、あとで好きなようにトリミングすればいいので、HDズームを使うメリットはない。


CIMG0187.JPG
(HDズーム / ISO感度 100, SS 1/200s, F10.8, 185mm)
ドームの頂上にある階段をHDズーム。サイズをVGA(640x480)に設定して、ズーム倍率は最大の27倍。
実質は光学5倍ズームと変わらない。
条件は同じはずだけど、わずかにシャッタースピードが上がった。
シャープさがないぼやけた画になってしまった。望遠端でブレやすいことに加えて、ファインダー内に収まる範囲が小さいので、HDズームで綺麗にとるのはかなり難しい。

HDズーム,高速連写併用

高速連写を併用すると1枚撮りとは違った画が撮れるのが、EX-FC100の面白いところ。


CIMG0195.JPG
(HDズーム+高速連写 / ISO感度 100, SS 1/1250s, F4.5, 185mm)
高速連写の仕様で、同じ画像サイズでも撮影可能範囲は少し狭くなる。そのため、通常の1枚撮影と比べてわずかに拡大された写真になる。
シャッター速度が大幅に上がったことと、絞りが適正な範囲になったことで、かなりシャープな映像になった。

ハイスピード動画撮影

撮影するネタがない。
最高1000fpsのハイスピード動画撮影ができるのも特徴の1つだけど、試しに数回撮ってみただけで、今のところ使う機会がない。

設定や操作

設定が分散していて、いまいちわかりづらい。あまり整理されていない印象を受ける。
設定項目が「SET」ボタンと「MENU」ボタンに分かれているのが混乱の元。


いちおう、画像サイズや露出補正など、よく使う機能は「SET」ボタンに集まっている。
でも、スローモーション設定など、あまりよく使わないような機能も「SET」ボタンにある。


そして、良く使うはずなのに、アクセス性が悪い設定項目も多い。

フラッシュ発光設定
フラッシュ発光設定は「SET」メニューの中にある。
方向ボタンの「↓」を押せば、フラッシュ発光設定を開くことができるけど、「SET」メニュー内のショートカットになっているだけ。
「SET」メニュー内にあるので、「↓」を押してフラッシュ設定をすると、直前に設定した「SET」メニュー項目からカーソルが移動してしまうのが面倒。
独立した設定ボタンにして欲しかった。
フォーカス方式
通常のAFとマクロモードを切り替えるのは、「MENU」の「撮影設定」の中にある「フォーカス方式」。
EX-FC100は、通常AFとマクロモードが自動で切り替わるオートマクロ機能を持っているけど、精度はあまり良くない。
接写するときには、手動でマクロモードに切り替える必要が出てくる。
セルフタイマー
セルフタイマーは「MENU」の「撮影設定」内にある。良く使う機能な気がするけど、アクセス性が良くない。
いちおう、方向ボタンの左右キーに割り当てることはできる。
グリッド表示
構図を決める時のガイドになるグリッドを表示する機能。これも、「MENU」の「撮影設定」内にある。「DISP」ボタンでは表示の切り替えができない。
あまり邪魔にならない色とはいえ、表示を消したい時もある。
ライティング
画像の暗部を補正する機能。「MENU」の「画質設定」の中にある。
写りに補正をかける機能は、同じ構図のまま設定を変えて何枚か撮ってみたくなるもの。それなのに、操作ステップが多い位置に設定項目があるのは不便。
左右キーに露出補正割り当て
方向ボタンの左右キーは、設定で機能を割り当てることができるけど、ここに露出補正がない。
割り当てることができるのは、測光方式,セルフタイマー,顔検出機能のON/OFF,割り当てなし。
露出補正は、顔検出機能のON/OFFなんかよりよっぽど頻繁に使う機能なので、手軽に設定できた方がいい。
「SET」メニュー内に露出補正があるから、それで十分と判断したのだろうか。

電源スイッチ設定

標準では、「撮影」ボタンや「再生」ボタンでも電源が入るように設定されている。
これは“切”にして使ったほうが良さそう。
電源ボタンと違って、「撮影」ボタンや「再生」ボタンは少し出っ張っていて簡単に押されてしまう。手や物が軽く当たっただけでも電源が入ることがあった。
鞄の中に入れると、ちょっとしたはずみで電源が入ってしまって危ない。

三脚穴

残念ながら樹脂製。一脚つけて動き回ることがあるので、三脚穴は金属製のほうがよかった。


電池/SDカード蓋と三脚穴が近いので、三脚をつけると蓋は開けられない。
本体に埋まるような蓋になっているので、三脚を取り付けるときに蓋が開くようなことはなかった。

まとめ

手ブレ補正が強力で、そこそこのズーム性能もある。ポケットサイズで持ち運びが楽。状況を問わず使えそう。
フルオート機で撮影の自由度が少ないことと、AFに癖があるのが、やや問題。
高速連写は面白い。他のデジカメでは難しい画像が簡単に撮れるし、1/1000秒を超える高速シャッターはいろんな用途に使えて便利。
撮ってて楽しいデジカメだと思う。

購入前チェックポイントに対する結果

LUMIX DMC-LX3を補完
下の項目を参照。
携帯性を重視
ポケットサイズで鞄に入れやすい。重さも軽い。
高速起動
妥協ポイントその1。撮影できるようになるまでのワンテンポが気になる。さすがに屈曲式にはかなわない。
フルオートでそこそこ撮れること
フルオート専用。LUMIXのiAモードほどの柔軟性はなさそう。
高速連写で撮影の幅が広がるのは高評価。
操作性が良いこと
妥協ポイントその2。設定項目はあまり整理されていない印象。なにより、設定箇所が「SET」と「MENU」の2つに分散しているのはわかりにくい。
三脚穴は金属製
妥協ポイントその3。樹脂製でした。
マクロでなるべく近付けるもの
3cmまで近付ける。通常ならこれで十分。これ以上近づくならDMC-LX3の出番。

LX3との補完関係

EX-FC100DMC-LX3
広角37mm〜24mm〜
ズーム倍率5.0倍2.5倍
連写速度30コマ/秒6コマ/秒
シャッター速度1/4000sまで
オートのみ
1/2000sまで
マニュアル設定可能
AFの特性高速広範囲
暗所対応高感度 ISO1600
HS手ブレ補正
HS夜景
高感度 ISO6400
F2.0の明るいレンズ
マクロ3cm〜1cm〜
携帯性ポケットサイズコンパクト
145g
ややサイズは大きい
265g

外部リンク

【新製品レビュー】カシオ「HIGH SPEED EXILIM EX-FC100」



URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

*1 SDは安いし、メモリースティックはPSP-3000買ったときに付いてきたおまけが余っていた。
*2 「MENU」の「撮影設定」-「コンティニアスAF」で設定する。
*3 フリーAFや追尾AFは、フォーカスフレームを動かすだけで、フォーカスフレームのサイズはスポットAFと変わらない。
*4 被写体を追尾して、ロックオンしている間中フォーカスを合わせ続ける機能。被写体の位置が変わると自動でフォーカスを合わせ直す。
*5 MDT242WG
*6 2chのデジカメ板にあるFS10&FC100スレにサンプルを上げようとして、“室内,カメラ本体を指先でつまむように持つ,脇をあける”という、いかにもブレそうなスタイルで何度か撮ったけど、ブレた写真が撮れなかった。
*7 手ブレのみ。被写体ブレは除く。
*8 連写と同時使用はできない。「HS手ブレ補正」時に連写ボタンを押すと、「HS手ブレ補正」を解除して連写モードになる。