DMC-LX3 のバックアップ(No.1)


分類デジカメ
メーカー・ブランドパナソニック
製品リンクLUMIX DMC-LX3
購入店Bicカメラ

LUMIX DMC-LX3

フルマニュアル撮影ができるコンパクトデジカメ。
24mmの広角(35mm換算)と、F2.0という明るいレンズが特徴。


マニュアル撮影機能が充実。
LUMIXシリーズの特徴でもある「おまかせiAモード」も搭載。
フルマニュアル,フルオートどちらでも撮影できる。


ハイエンドコンパクトという位置づけらしく、値段はちょっと高め。コンデジの売れ筋は3〜4万のようだけど、LX3は6万前後。
その分、フルオートのみのコンデジでは取れない写真が撮れる――かもしれない。

購入理由

私が買うデジカメは基本的にコンパクトデジカメ。いわゆるコンデジ。
どこにでも持って行けていつでも写真を撮れるような「持ち歩きデジカメ」が好きで、当分は一眼に手を出すつもりはない。


LX3の直前に使っていたのは、リコーのCaplio R7。ソニーのCyber-shot DSC-T9から買い換えたものだけど、使っているうちに不満点が多くなってきた。
そこで、マニュアル撮影が強いデジカメに買い替え。

Ricoh Caplio R7で不満だった点

R7はフルオート機なので、当然マニュアルで設定できる項目が少ない。
シャッターを切るだけで撮れるのは便利だけど、シャッター速度や絞りを変えることができないことに不自由さを感じていた。


リコーのデジカメで撮った写真は、シャープだけどノイズが乗りやすいという特徴がある。
R7のレンズはあまり明るくない(F3.3-F5.2)ので、少し暗い場所だとノイズが気になってくる。
特徴の1つである最大7.1倍という高倍率ズームも、暗めなF5.2のレンズでは使いこなすのが難しい。実際には最大倍率で撮ったことはほとんどなかった。


液晶ファインダーの表示と撮った写真が食い違うことが多かったのも気になったところ。
ファインダーの設定の仕方が原因かもしれないけど、明るさやホワイトバランスがファインダー表示と保存した画像で大きく差があった。
オートホワイトバランスもあまりアテにならない感じで、ホワイトバランスはほとんど自分で選択していた。


細かいところだけど、三脚穴もイマイチ。
三脚穴が樹脂製で強度が不安。三脚穴が電池蓋の近くにあるせいで、三脚つけると電池蓋が開いてしまう。
三脚や一脚をつけてとることが多いので、かなり気になっていた。


なんとなく、R7は屋外で使うのが向くようなデジカメという印象。
でも、なるべくならあまり使う場面を選ばないものの方がいい。


結局、買い換えたもののソニーT9と比べて、使い勝手の面でメリットが乏しかった。(画質は上がったと思うけど)

購入のチェックポイント

R7での不満点を踏まえて、新しいデジカメを買うには次のような物にしようと考えていた。

  • マニュアル撮影機能が充実している。
  • 普段持ち歩くのに不便がない。
  • 三脚穴は金属製でしっかりしている。
  • 屋外だけでなく、屋内でもフラッシュなしで十分使える。
  • 1cmマクロが使える。(これはT9で使ってみて面白かったので)


    この条件にほぼ当てはまったのが、パナソニックのLX3と、リコーのGX200。
    レンズの明るさと映りの好みで、LX3を選択。
    店頭で触ってみて大きさと重さと値段の高さに躊躇したものの、一晩と1時間悩んで購入した。ちなみに、R7はソフマップ買取で12,500円になった。

買い換えて変わったところ

プラスポイント

フルマニュアルで撮れる
やっぱりこれが一番大きい。暗いとわかっていてシャッター速度を上げたり、絞りを変えて被写界深度を調整したりといった、フルオートではできなかった事ができるようになったのはうれしい。
室内でもかなり明るい
蛍光灯だけでも十分に明るく映せる。陰になっていないなら、蛍光灯だけでもiAオートでISO400くらいまでしか感度が上がらなかった。
三脚穴は金属
マクロ撮影ではコンパクト三脚,遠景では一脚と付け替えるので、三脚穴が金属なのは安心。一脚は付けたまま動き回ることが多いし(あまり良くない)。
R7と違って、三脚/一脚の取り付けに電池蓋が干渉しないのも良かった。
ノイズが少ない
ISO感度があまり上がらないので、あまりノイズが出ない。
画像処理でノイズを減らすと被写体の細かい部分が潰れやすいので、これは好みによるかもしれない。ノイズ低減はあまりかけずにディテールをしっかり残す、リコーのような処理の方がいい人もいると思う。
LX3の画像は、個人的には好みの画作り。

マイナスポイント

もちろん、全てが良くなったわけではなくて、マイナスだったところもある。

でかい
一回りどころではなくサイズが大きくなった。ポケットに入れて持ち運ぶというのはまず無理。
本体も分厚い上に、レンズ部がかなりデカイ。鞄に入れるのにもそこそこスペースが必要。
重い
約160g→約265gと、100g以上重くなった。もっとも、ある程度重量があったほうが、構えたときに安定しやすいこともあるけど。
ズーム倍率が低い
7.1倍→2.5倍と大幅ダウン。
AFが遅いことがある
R7ではすぐにピントが合うところでも、LX3では時間がかかることがまれにあった。色の差が少ない被写体は苦手としてる印象。

本体サイズ,重さ,ズームはカタログスペックと店頭で触ってみてわかっている事なので、承知の上。
もともとあまり高倍率のズームは使っていなかったので、ズーム倍率の低さはあまりデメリットにならない。
AF速度は気になるほどじゃないけど、少し不安な部分。

使ってみて

明るいレンズ

LX3の一番の特徴は、広角端開放でF2.0の明るいレンズだと思う。マニュアル撮影に強いコンデジはリコーのGX200など他にもあるけど、コンデジクラスでF2.0というレンズはあまりない。
しかも、望遠端でも開放F2.8。普及機コンデジの広角端より明るい。
夜の室内でiAモードにしてフラッシュ無しで撮ってみても、ISO感度は400を超えなかった。シャッター速度は1/50くらい。手ブレ補正もあるので、フラッシュなしでもほとんどブレることはなさそう。


ズームレンズは、広角で伸びて望遠で縮む。たいていのカメラは望遠にするほど伸びるので逆の動き。ちょっと変わってる。

絞りと浅めの被写界深度

LX3は他のコンデジより被写界深度が浅くなりがちな印象。合焦ポイントからあまり離れていなくてもボケ気味になる。F値が小さいからかもしれない。iAモードで風景を撮ると、予想以上に遠景,近景がボケることがあった。


絞りはF8.0まで絞り込むことができるけど、あまり大きく絞り込むとかえってボケる。
風景を撮るなら、F5.0〜F6.0くらいが一番シャープに撮れるように感じた。

やや持ちにくい本体形状

コンデジサイズのためか、本体右側のグリップ部分にあまり余裕がない。
いちおう指をかける出っ張りはあるものの、しっかりホールドするのは難しい。どうしても指先で持つような形になってしまう。
背面のボタンやジョイスティックを操作する時はなおさらで、右手は支えるだけのような不安定な持ち方になる。ちょっと操作しづらい。

混乱する設定項目

メニューから表示する設定項目は、あまりカテゴリ分けされていなくて、目的のものを探しにくい。
さらに、撮影モードによって内容が変わる。
表示されていないものがあったり、灰色表示で使えないものがあったり。
撮影モードごとに設定できるものと、全モード共通の設定が混在している。


撮影でよく使うものはジョイスティックで簡単に変えられるとはいえ、設定メニューの内容はもう少しわかりやすく整理して欲しい。

レンズキャップ

たいていのコンデジは、レンズの保護のために自動開閉のレンズバリアが付いてる。
LX3はレンズの保護のためにレンズキャップをつける。レンズが本体に完全に収納されないので、キャップになったのかもしれない。
撮る時にいちいちレンズキャップを外さないといけないのはちょっと手間。
その代わり、鞄の中に入れていても、不意にレンズが露出してしまうということがないのは安心できる。(R7は時々レンズバリアが開いてることがあった)

USBコネクタは独自形状

USBマスストレージクラスに対応していて、本体にPCと繋ぐためのUSBコネクタが付いてる。
でもそれが一般的なミニB型じゃない。
AV出力と共通のコネクタで、たぶん独自形状のコネクタ。
記録メディアがSDカードなので、カメラ本体をPCに繋がなくてもメモリカードリーダーを使えばいいわけだけど、直結して画像を読み込めない不便。

ハンドストラップが欲しい

カメラ本体は左右両吊りのネックストラップを付けられるようになっていて、付属ストラップも両吊りのもの。
しっかりした作りで、メーカーも力を入れているようだけど、鞄の中にカメラを入れる時はかなり邪魔。
ショルダーバッグなどに入れて持ち運べるサイズのデジカメなので、鞄に入れることも考えた邪魔にならないハンドストラップがあったほうが良かった。


ストラップなしで撮るのは慣れてないので付けているけど、丈夫ないいハンドストラップを見つけたいところ。

まとめ

あまりクセがなくて使いやすい。
持ち運びしやすいコンパクトサイズで、フルオート,フルマニュアルどちらでも使えるのは便利。
暗い場所でもあまり感度が上がらないので、場所を選ばず撮ることができて、映した画像のノイズも少ない。


本体がやや持ちにくいのと、ボケが出やすいことは、ちょっと使いづらいところ。
本体は三脚/一脚で支えるようにすれば何とかなる。手に持って使うときは、左手でしっかり固定するようにするといいかもしれない。
ボケが出やすいのは、iAモードよりシーンモードを使うようにすると多少抑えることができそう。絞りを調整して撮っても回避できるけど、液晶ファインダーではわかりにくいのが難点。


これまでの不満点がほぼ解消されたのでかなり満足。ちょっと高かったけど。
使える機能が豊富で、いろいろと面白い撮り方もできそう。

外部リンク

レビュー:マニュアル撮影が楽しい広角ハイエンドコンパクト――LUMIX「DMC-LX3」 (1/6) - ITmedia +D LifeStyle
http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0808/13/news006.html



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